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Luis Nanook "Place" 2010.03.03 発売 |
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01: |
Six sounds for introduction |
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02: |
A brand new day |
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03: |
Kanui |
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04: |
A illusory station |
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05: |
Seeds |
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06: |
Flowers |
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07: |
Sun |
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08: |
Luis |
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09: |
Out of field |
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10: |
L |
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ルイスはアルメニア語で「光」を意味し、ナヌークはイヌイットの言葉で「シロクマ」を表すールイス・ナヌークはささやくように歌う孤高のシンガーソングライター= 佐立努( 歌/アコースティック・ギター担当)と、kranky(US)など国内外のレーベルからのリリースで世界的に注目を集める電子音楽家= 畠山地平ーChihei Hatakeyama(サウンド・プロセシング/エレクトリック・ギター担当)による二人組ユニット。 |
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■収録曲数 全10トラック
■トータルタイム 46:37
■フォーマット CD
■ライナー封入(文:安永哲郎) |
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極北のシベリアを想わせる静寂で雄大なイマジネーションと、60年代〜70年代フォークのような温もりのある音像は独特な輝きを放ち、一方で普遍的な味わい深い世界観を露呈するものである。佐立と畠山は様々な試行錯誤の末、このたった一枚のアルバムだけで彼らの剥き出しの個性と、聴くたびに深みを増す多様性のどちらもを、最大限に音楽の中に封じ込めることに成功した。
ノスタルジックなアコースティックギターの響きに無限の微細なエレクトロニック・アンビエンスが彩りを添え、佐立の繊細だが強さを内包したハスキーな歌声は、おだやかにエモーショナルな洗練を呼び起こす… この、「歌」を軸にした至ってシンプルな構成要素にも関わらず、水面が返す乱反射のように移り変わる多様な表情を持った重層性こそが、ルイス・ナヌークの最大の魅力であると言える。
形無きものに手を伸ばし、遠きものに思いを馳せる。果てしないものの美しさに魅入られた彼らと彼らが奏でるこの音楽は、特定の意味に収斂されることのない自由な拡がりを感じさせる。時間の移ろいを音楽に託して、このアルバムは一つの物語のように、静かに展開していく。
永遠に色褪せない記憶の情景を、無垢なソウルとメロウな情熱とで包み込んだ、傑作ブルース。'10年代感受性を予見した最新型フォーク・サウンドの誕生である。 |
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